ベランダの使い方

私の知っている大体の友達がベランダはただ洗濯を干すのみに使用している。
特に目の前に他のアパ-トやマンションが建っている場合はもちろんお互いのプライバシ-を守るためにも、外の景色をさぁ眺めようという訳にはいかないであろう。

しかしベランダというものは自分の家から外に出なくても太陽をあびられる素晴らしい場所であると私は思っている。

知り合いの中では小さなベランダにいつくも植物の鉢をおいて家の中から鑑賞できるようにしたり、大きな木を置くことで他人と自分のプライバシ-を守りながら小さな丸椅子を置き、外を眺められるようにしたりと色々工夫している人もいて、それぞれがいいアイデアだなぁと思った。

そういうわけで私のアパ-トにもベランダがあり、幸い目が届く他のビルが向かいにないので今回小さな椅子と小さなテーブルを置いてみた。
週の半ばは忙しくてそれどころではないのだが、週末が天気になると友達やパ-トナ-とそこで何回かお茶をした。

これが結構好評である。
せっかくベランダという個人的な所有場所があるわけだから、そこを利用しないわけにはいかないではないか。
近年のマンションは、バルコニーが広くスペースとして取られているので、ちょっとした贅沢の場所にもなる。

夏は身体を焼くことも出来るだろう。
が、ベランダに荷物を高く積んだままにするのは、小さな子どもがいる家庭では、絶対にやってはいけない。
よじ登ったがために悲劇を生むこともあるのだ。

安全は行動の予測によって作られるものだ。

陽当たり

今のマンションに引っ越してきてやっと一年が経とうとしている。
春夏秋冬すべての季節が過ぎていったが、残念なことを思い知らされて。

それは一度もベランダに陽が差さないことだ。
物件を見にきたときは、11月の昼間。

白を基調にした部屋のカラーリングのため、明るく見えたが実はベランダに日光が全く入らない家だったのだ。
冬だからと思っていたが、ついぞ暖かい季節でも太陽の光を浴びることは一度もなかった。

夏は陽が差さないことで比較的涼しく過ごせる家だが、なんといっても困るのは、洗濯物が乾かないこと。
天日に当てることができないので、厚手のタオルも陰干しとなり、匂いが大変気になるのだ。

デリケートな素材のお洋服に関しては、陰干し指定のものもあるが、すべての洗濯物が陰干しとなり、それが一年続くとなかなか厳しいものがある。
もちろんだが、布団に陽が当たることもない。

一応干してはいるが、単に風に当てているだけ。
濡れた洗濯物は乾燥した空気が当たることでなんとか乾いてはいるが、このまま極寒の季節になり、さらに乾かないシーズンがまた来てしまうので、憂鬱である。

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