ブラティスラバ
今まで住んだ中で一番寒かった国はスロバキアです。
その首都ブラティスラバに私はしばらく住んでいて、この国にいる間、どうやって居心地よく冬と付き合えるかを学べた気がします。
もちろん長く厳しい冬の間何をどんな時に着るかを知ることは本当に重要なことです。
私もこの国に着いた当初はファッションの為、なんの凹凸もない底をもつブーツを履いて思いっきりこけたり、ひらひらの乙女チックなスカートに一枚のタイツだけをはいて凍え死にそうになった経験がありますが、さすがにこんなことを長く続けるはずもなく、本当に寒い日は暖かい素材のズボンにさらに下にスパッツをはく、というスタイルが当たり前になってきました。
また雪の日は当然ぎざぎざが底についたブーツをはき、この雪が解け始めたら深い水溜りがあちこちにできるので皮でないナイロン製のブーツをはきました。
更に冬の何日かは必ずマイナス10度を超える日があります。
そんな日はかならず頭も帽子で守らないと、何も考えられなくなるくらい頭ががんがんと痛むことがあります。
さすがにこれだけマイナスの世界だと、寒い、を通り越して痛いのです。
だんだんと現地の人のようなファッションになってくると日本の私のいた都市の気候や服も忘れてきて、ある日母親にスロバキアの帽子をプレゼントとして送ると、その素材が私の実家の都市では暑すぎて汗までかいてしまう、とあきれられた笑い話もありました。
とにかくこんな寒さとつきあわなくてはならないスロバキアでも暖かくさえしていればとてもいい国で、乾燥しているので雪のひとつひとつの結晶まで見れますし、美しい自然と触れる機会も多いです。
多くの人たちはスロバキアというと暗い建物や厳しい冬をまっさきに思い浮かべてしまうかもしれませんが、結局は住めば都になるものですね。
スロバキアの思い出をアップロードしたいものです。
ヨーロッパの街並み
初めて訪れたヨーロッパに、最初は馴染めなかったけれども、時々、最高の場所を見つけては癒していた。
自転車の上から見る景色はどれも車より至近距離で、人々の声まで時にはっきりと耳に入ってきて楽しかった。
平地なので大地がより広大に目にうつる。
畑と畑の間には風よけのための木が規則正しく植えてあり、まるで印象派の画家が描いたそのままの絵のような景色が繰り返し流れていた。
旧市街に行くと美術館やロウ人形がおいてある館、これは私たちには見るだけしか許されないが、ウィンドウをかわいいぬいぐるみでデコレ-ションしているドラッグの店も見ることができる。
私たちには犯罪になるので使用したり持ち帰ったり絶対しないように肝に命じよう。
(検査忘れをフォローする外車のさくらに車検)
自転車を使って市外をのんびり見て回るもよし、旧市街で日本にはみられない刺激をうけるもよし、アムステルダムとはとにかくおもしろい町である。
日本に住み慣れた場合、大抵の日本の様子は似たり寄ったりなのだが、外国はやはり違う。
それぞれに個性が感じられる。
街に個性があるということは、日本では考えられないことであり、横並び意識の塊の役人の描く構図なんてのは、新鮮さの欠片も無いからだ。
日本に帰ってからの「狭さ」に辟易するかもしれないが、せめて心の狭さだけは横並びしないようにしたいものである。
広い知見を持ち続けたい。