曾祖父の受験秘話
私の曾祖父は大正生まれの人ですが、大学受験を経験しています。
大学受験の頃は、戦争の真只中で満州帝国が建国し、日本が優位の時代でした。
曾祖父は、両親から高校卒業後満州鉄道への入社をすすめられたのですが、どうしても学問がしたいと帝国大学へ親の反対を押し切って受験を決意したのです。
大学願書も親ではなく直筆で書き、印鑑は見つからないようにこっそりと自分で押したそうです。
幸運なことに学問好きの叔父が支援してくれていたこともあり、曾祖父は両親から学校に通うことを許されました。
親に反抗するなんて当時としては考えられない一大事ですから、その後大学で一生懸命勉強し、戦争にも行きましたが、終戦後にまた学校に戻り、博士号を取得しました。
博士号が役に立たない時代だったので、小さい頃は貧乏をしたと祖母が話してくれました。
そう言いながらも祖母は自分の父親が勤勉家だったことに誇らしげな様子でした。
現代とは全く異なる学びの背景には、ちょっとしたカルチャーショックですよね。
今の時代も公教育での問題はいろいろと起こっています。
モンスターペアレントに学級崩壊という、この大きな問題は学校運営どころか、日本の教育体系の根幹を揺るがすものになります。
文句があれば自力で義務教育過程を履修すべく、東奔西走すればいいのですが、それをやらない親たち。
文句を言ったものが勝つ世の中は、間違ってますね。