英会話教室
三歳年上の姉がいる。
外国語専攻の高校に入り、外語専門学校に進んだ姉は十年程前から、12月になると一ヶ月程アメリカで過ごすサイクルで生活している。
そのため、日常会話はもちろんのこと、ニュースや映画も字幕は要らないようだ。
しかし、今年アメリカから帰ってきた姉は、英会話教室に通うと言っている。
全く英語がダメな私からすると、なぜ今さら姉が英会話教室に行くのか疑問だった。
どうやら、日本で言う標準語なら分かるが、英語のなまりや、交渉事の言い回しなど分からないことが良くあるらしい。
姉が言うには、英語を喋る人には段階があって、まずは私のように全くダメな人、次に姉のように日常的には全く困らない人、そしてその上の段階とは大きな大きな溝があるらしく、そこを超えていきたいそうだ。
そこのボーダーは私には全く分からないが、実際にそう考えて英会話教室に通う人も少なくないらしい。
教室でネイティブの先生と日常会話を交わしながら上達させる初心者向けとは違い、きっと高尚な会話を会話で使い慣れない言葉を覚えていくのだろう。
私には分からない話だが、根気よく続けていくのが得意な姉は、さらなるスキルアップを目指している。
ビジネス日本語
外国人の日本語能力を証明する時、よく日本語能力試験の結果を利用します。
1級から4級まであって、1級は一番高いです。
日本で就業するために、日常会話以上の日本語レベルを習得しなければならないと考えている外国人労働者は多いものです。
しかし、日本語能力試験の1級の文法は日常生活にあまり使わないので、わざわざ覚えてもすぐ忘れてしまいます。
1級の成績がよくても、会社に就職したら、ビジネスの対応もあまりできません。
外国人の就職のために、近年ビジネス日本語能力試験が出てきました。
試験の中、敬語の使い方がメインです。
お客様への対応、ビジネス文章やメール、短時間でビジネス文章の趣旨を掴むなど、ビジネス場面をめぐって、考査されます。
これらができたら、仕事に慣れることに非常に役立ちます。
日本で就職したいなら、日本語能力試験より、ビジネス日本語試験を受けたほうがいいと思います。
つまり必要なものだけを最短距離で習得することが求められているわけです。
最も、コストパフォーマンスに優れるのは、実は日本人との会話なんですけどね。
これは外国留学経験者の日本人も同様かと思いますが、懐に飛び込む、すなわち話せないのに話そうとするのは、大変な勇気と度胸を必要とします。
尻込みしてしまうんですよね。
何事も自分の殻を破って挑戦することは、大きなストレスが伴いますが、その壁を超えたときの喜びは何ものにも変え難いことでしょう。