日中食べ物を取ることの違い

中国で日本語を勉強する時、会話を練習するため、中国人先生は日本人友達を紹介していただきました。
感謝の気持ちを伝えるため、授業終了後、日本人友達を誘って、食事に行きました。

2人でしゃぶしゃぶのバイキングに行きました。
荷物をみるため、2人交代で食べ物を取りに行きました。

私は食べ物を取る時、お肉でも野菜でも、2人分を取りました。
日本人友達は取りに行ったら、自分の分しか取りませんでした。
「あれ?」と思いました。

日本に来た後、バイキングに行ったこともあります。
確かにみんなは自分の分だけ取るようになっています。

他人の好みがわからないので、嫌いな食べ物を取ってあげたり、取りすぎて残ってしまったりすることがあるので、そうなったのでしょう。
中国では、自分のことばかり考えて、他人のことを考えないなら、冷たい人だと思われます。
日本は、自分の分は自分で責任を持ってやる、ということを優先するようですね。

他人の分を取るということは、頼まれない限りは、「甘え」を助長するものだという考え方もあると聞きました。
非常に勉強になったことを覚えています。
どちらが正しいか、ではなくて、どちらも正しく思います。

その国々での違いはあれど、その違いを知る事が非常に大事なことだと、特に異国文化を学ぶ上では思いました。
私たちの常識は、世界で通用するとは限らないということを再認識しますし、そもそも常識とは何ぞや、という考え方が出来るようになります。

不思議な採用方法

先日、「星座差別で悩む中国求職者」という記事が香港の新聞に掲載されたというニュースを見ました。星座占いが流行している中国では、求職者の採用をその人の星座で決定している企業が増えているそうです。
例えば、ある中国の旅行会社の求人欄には、「ふたご座、てんびん座、みずがめ座の人に限る」と掲載されていて、他の星座の人は応募資格すらないのです。

近年、中国では星座に偏見を持つ企業が多く、一番就職のチャンスが少ないのはおとめ座だそうです。おとめ座の人は気難しく、離職率が一番多いのがその理由だそうです。
星座だけでなく、中国では、特定の血液型や飲酒の可否など様々な採用条件が設けてある場合があり、中国人大学生が直面している就職難をさらに厳しいものにしているようです。
日本で、星座や血液型を求職者の採用基準にしている企業はないかと思いますが、年々、変わった選考方法をとる企業が増えてきているようす。
例えば、4月1日限定で、ウソの履歴書でのエントリーを受け付けた会社もあります。エイプリルフールであるこの日だけはハーバード大学の卒業生になるのも、ノーベル賞受賞者になるのも自由。ウソをつくのも才能のひとつということで、面白いウソをつく人を採用するという方針を打ち出しました。実際2名が書類審査を通過して面接に進んだとのことです。
その他、「!マークを使って思いつくことを書きなさい」という試験を出す通販会社や、「サザエさん一家に高級オープンカーを買わせるにはどう営業する?」という問題を出題する大手企業があるなど、「これが正解」というものはなく、個人のユーモアやビジネスセンスを重要視する企業が増えているようです。
社会に出るのにもユーモアのセンスが問われるとは、今の大学生は大変だなぁと思いました。

«
»