博多祇園山笠に学ぶ
福岡市博多区にある櫛田神社の奉納行事。
13世紀、その時に流行った疫病を治めるため、町内に祈祷水をまいたのが始まりと言われている。
祭りは7月1日に始まり、お汐井とりなどの儀式が行われる。
クライマックスは7月15日早朝に行われる、「追い山」である。
博多の街の中に設けられた約5kmのコースを山笠が走り、そのタイムを競うのだ。
水しぶきの中、細い道も駆け抜ける山笠や、男衆の懸命に山を曳く姿は、迫力満点である。
7月上旬の山笠期間中、山笠に参加する男たちは、キュウリを口にしない。
輪切りにしたキュウリの断面がこの地域を治めていた殿様の家紋に似ているからなのだが、その徹底ぶりは、小学校の給食にまで及んでいる。
山笠に参加する「流れ」と言われる地域は全部で7つ。
中州流れ、西流れ、千代流れ、恵比須流れ、土居流れ、大黒流れ、東流れ。
7月になると、福岡市内には、そろいの法被姿の男衆が見られるようになり、そわそわと浮足立った雰囲気が漂い始める。
山笠の終わりとともに梅雨が明け、福岡に本格的な夏が到来する。
この行事は、会社の業務よりも優先されることが許されるというから、地域の歴史は深いもの。
逆に、福岡への転勤は、ほぼ強制的に山笠への参加がデフォルト、というウワサもあるが、信憑性は薄いかも。
しかし、男性なら一度は参加してみたいのではなかろうか。
福岡の企業との商談の際は、名刺交換より、山笠の話しを持ち出すと、非常に好感度がアップするということを体現している営業マンもいる。
地産地消
地産地消と言えば、地元で採れた野菜などを地域で消費することを指すのが一般的ですが、福岡県糸島市では、ちょっと変わったものまで地産地消に取り組んでいます。
いろいろと地方では取組が行われていて、面白いものですよね。
糸島半島の名物はカキです。
カキのシーズンになると、あちらこちらにカキ小屋ののぼりが立ち、カキをお目当てにたくさんの人が訪れます。
おいしいカキに舌鼓を打った後には、たくさんのカキ殻が残ります。
この殻を、肥料として再生する技術ができました。
糸島市内の農家では、この肥料に人気が出て、多くの畑で使われるようになりました。
市内の店舗でも一般に販売されているので、家庭菜園にも取り入れることができます。
おいしい野菜が育つ上に、それまでお金を出して処分していたカキ殻が肥料加工会社に売れるようになり、カキ小屋経営者にもうれしい地産地消のスタイルです。
カキは牡蠣と書くわけですが、殻まで有効利用出来るアイデアを実現したところが、素晴らしいと思いますね。
実際に取引されるまでは、相当な苦労があったはずなのですよ。
誰もやってない事をやるわけですから、前例がありませんので、まさしくゼロからの創造ですね。
この創造力は、人間に備わっている能力なので、何か一つでも創造性を発揮したいものですが、なかなか上手くいかないのも世の中と言うものですよね。